前巻の流れをそのままに。「まんが親」第4巻 吉田戦車 kindle版

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「まんが親」第4巻です。この前、第3巻をこのように書きました。

 

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 「日記的な面白さ」と書いたのですが、それは今回紹介する第4巻も変わることがなく、第3巻の流れのまま、子育て「日記」漫画として描かれていきます。

 

 漫画家の両親を持つ娘さんがヒロインの漫画ですが、作品の中で「ごっこ遊び」に夢中になる娘さんが何回も何回も描かれます。当然、娘さんは自身をヒロイン役にしてのごっこ遊びに夢中になるわけです。

 ここで面白いのが、漫画の中のヒロインである娘さんが、ごっこ遊びのヒロインとして振舞っているのがまるで、劇中劇のようなことになっていることです。

 これは親目線から見た子育てとは何か、と考えた場合の一つのヒントになるのかなと思ったりしました。

 親から見た子供は、小さなヒーロー、ヒロインであり、子供とのごっこ遊びでは子供自ら、ヒーロー、ヒロインとして振る舞うわけで、よく考えると複雑なことをやっているのだな、まるで劇中劇のようなことをしているのだなと考えたりしました。

 「ごっこ遊び」は多分、学者さんが論文とか本とかたくさん出しているだろうし、そちらの方が正しいので、いつかは読みたいと思います。

 

 「ごっこ遊び」を中心にして、家族旅行、日常生活などが描かれているわけですが、娘さんは、ただただ成長していきます。大人びた振る舞いと子供の振る舞いが入り混じったような。そんな成長に戸惑ったり、喜んだり、寂しがったりする父親が良いです。

 

 家族旅行でも娘さんはマイペースなところがあって、特に食事は旅した土地の名物を食べずに「ラーメン!」とか注文して親はがっかりするわけですが、私が子供の時もそんなだったよなぁと思い出されることもあり、そこでも笑えます。

 

 日常生活においては「ネタになるような」面白い言動が娘さんの日常生活から減ったと、同じく漫画家である妻に愚痴る作者自身も描かれていて、好感が持てます。こういうのも描いちゃっていいのだ、日記なんだから、と言う作者の姿勢を感じます。

 

 

まんが親(4) (ビッグコミックススペシャル)

まんが親(4) (ビッグコミックススペシャル)