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コーヒーは好きです。寺田寅彦「コーヒー哲学序説」

 コーヒーが好きです。何が好きなのか、どこが良いのかわかりませんが、好きです。

  インスタントコーヒー、缶コーヒー、豆を挽いて飲むコーヒー、ファミレスで飲むコーヒー、喫茶店で飲むコーヒー…なんでも好きです。

 

 青空文庫で読む本を探していて、偶然目に入ったのが、寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」です。短編の随筆ですが本当に短いのです。

  私は熱心な読書家であるはずもなくそんな知識もないので、寺田寅彦=夏目漱石の弟子くらいのイメージしか持っていなくて、まともに読んだことがないです。

 「コーヒー哲学序説」は「コーヒー」と題名についていたから、読む気になったのです。他の名前だったら読む気になっていたかどうか。

 

 随筆は著者が子供の頃の話から始まります。薬ということで医者から牛乳を処方されるのですが、明治時代の頃の話で牛乳を飲む習慣などなくて著者も苦労します。

 そこで医者の先生が牛乳の中に熱いコーヒーを絞りだして処方してくれたのです。著者はこれでコーヒーというものが好きになります。

 その後はコーヒーと出会う機会もなく過ごしていた著者は、32歳の時ドイツに留学して、またコーヒーと出会うわけです。

 

 著者はエリートの学者さんですが、嫌味なところがない文章がつづられていきます。随筆ということもあるのでしょうが、すらすら読めます。

 

 後半は著者のコーヒーに対する考え方がまとめられていくのですが、その視点の角度も面白いです。

 

 超短編なので、ご一読を。

 

 青空文庫ではここから読めます。

 

図書カード:コーヒー哲学序説

 

 kindle版はここです。

 

コーヒー哲学序説

コーヒー哲学序説